思念が奔逸中

情報発信の体裁で雑念のみ垂れ流します

お盆読書

普段なかなか読書の時間が取れない為、帰省のまとまって時間が取れる際に読むようにしています。とはいえたくさん本を持ち歩くのも大変で、実家にあるものを読む結果時代小説に偏りがちではあります。

という訳で、今年のお盆期間に読んだ3冊をレビュー!

 

 

川あかり (双葉文庫)

川あかり (双葉文庫)

 

 

葉室さんの訃報の後に初めて読む作品。しみじみとした人情ものらしさもありながら、陰謀や人の嫌な面もしっかり書かれていて、軽すぎない読み応えがあります。

 

 

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

 

 高田さんの小説は初めて読みます。タイトルがシリーズ化された所謂時代小説らしくて渋い。「みをつくし料理帖」と同じ作者ですがこういったタイトルのものもあるんですね。正直千鳥ノブの「イカ2貫!」のツッコミが頭を離れなかった。

銀二貫が物語の始まりであり、物語の要所要所でこの金額が出てきます。銀二貫の遣い道、もちろん(当初の予定・番頭もこだわったように)神仏に寄進でも良いんだけど、毎回凄く効いています。私も銀二貫みたいな大金は無理でも、日々生きたお金の遣い方をしたいなぁ。

正直結末は予定調和ですがそこを外されても困る気がします。かといって全員が大団円という訳でもなく、時が流れるにつれて人間関係も入れ替わり立ち替わり変化があるのがリアルです。

 

 

 

短編集だし軽めに読みたいと思って手に取った本。夏だし怪談でもという思い付きでしたがとても良かった。ちょうどお盆の時期に合う話だったり、複数話に戦争のエピソードが入っていたり、とてもタイムリーで感慨深く読みました。不気味で空恐ろしい話もあるけれどあまりドロドロとした因縁話はなく、ホラーというより幽霊譚、といった印象。最後に収録された対談を読むと、浅田次郎さんの実体験を下敷きにした話もあるらしく、元々私は浅田次郎さんは職業作家として作品を量産しているイメージがあったので意外で興味深かったです。

あまりにも予想外な事が起きた時に生じる破壊衝動のやり過ごし方

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たまには気の赴くまま文章を暴走させてみる。

 

黄色は特別好きな色ではないけれど、好きな種類の黄色がある。レモンイエローとライムグリーンの中間というか、有り体に言ってブラックリモーネのパッケージに使われてるあの黄色なんだけど伝わらないだろうし、色の名前でいうならば鶸色が近い気もするけれどやはりしっくりこない。おそらく最も近いのが大阪メトロの長堀鶴見緑地線のカラーであろうかと思う。とにかくその色の服を百貨店で購入した。

この事はその後の展開に何の因果関係もないのだけれど、なんとなく起点となった出来事のような気がしたのでここから始める。

 

百貨店で買ったから問題ないだろうとその服を着て出社した朝、後輩のミスが発覚した。ミスというほどおおごとではなかったかも知れないし、完全に自意識過剰かも知れないけれど、その日1日神妙な顔をしなければいけない場面でこの服は説得力があるのだろうかと気になって仕方がなかった。そしてこの件を皮切りとしたように、後輩のフォローや突発的な紛糾への対処など心が休まらない日々が続いた。勿論それは何らかのツケが回ってきた事態でもあり、そうでなくても私の仕事なわけだけれど。

 

そういった経緯で何となくケチがついてしまったような服だが、休日に着用し鶴見緑地線沿線で楽しい思い出に塗り替える事に成功した。(その間に数時間預けて直してもらうつもりの時計がメーカー預かりとなり装着していきたい用事に間に合わなさそうと判明したり、普通の飲み物だと思ったらシャーベット付きでラッキーだった日があったが無視する)

 

本題はその翌日である。件の後輩が自発的に今後の対策をまとめた資料を作成しメールで送ってきていた。ちょっと感動した。殊勝な心掛けだし、メール文面もHINOMARU騒動の時の野田洋次郎ばりに理路整然とし且つ適度にエモかった。早速添付の資料を開いてみると、絵文字やネットスラングを多用した2ちゃんねるのようなノリの文面になっていた。

 

衝撃を受け、一瞬何が起こったか分からなかった。

 

不思議と全く怒りは湧かず、呆れたわけでもなかった。ビジネス文書ではほぼ見かけない太字ポップ体の圧と、メールと資料の高低差に一瞬思考が停止した。我に返ったところで頭の中には疑問符しか湧かず、混乱の極みでしかなかった。他人様の表現を借用するのであれば、積極的に麻痺していきたいし、ぎゃん、などと言って失神でもしたかった。ゆとりがゆとりであるが故ではなく、さとり世代にカウンターを食らった形である。

この様に実際のところ大して害のない出来事であっても余りに意外性のある展開に出くわすと、人間は感情の処理が追いつかず謎の破壊衝動に襲われるものだ(主語が大きいな)。とりあえずその辺の机とか叩いたり、「イィイ゛ー」などと唸りたくなる。しかし現実社会に生きている私は、せめて正気を保つ為に自分の太腿あたりを叩くくらいしか出来ない。

 

この感情どうしてくれよう、添付を開いた途端、世代間だか価値観だかのギャップに殴りつけられたのだから、今度会ったら緩めの肩パンくらいしても罰は当たらないのではないかとすら思う。寧ろ第三者でいいから緩めの肩パンしたい(誰に対してでも肩パンする事に付随して生じる意味合いなどを考えたら面倒なので止しておくけれど)。

 

などという益体も無い事を考え出したので、ブラックリモーネでも飲んで落ち着こうとコンビニに行ったら「でからあげクンレッドスーパー」が新発売されていたので問答無用で購入した。

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パッケージにcautionと書いてある割には全くつらくなかったけれど一応激辛を標榜するだけの食べ応えがあって美味しかった。どうでも良いけれどこの国産地鶏のマーク上手いこと出来てるよね。

からいものに関する過去記事はこちら

 

malily7.hatenablog.com

 

malily7.hatenablog.com

 

食べ終えたら先程の破壊衝動は霧散していた。多少胃に負担をかける事で何かを破壊する事を回避できたのかも知れないが、そもそもからい食べ物は何かを抑えつける効果があるように思う。

 

落ち着いて考えてみれば、あのポップ過ぎる文体もセルフコントロールの一環なのかも知れない。仕事のチェック項目の確認なんてそれほど楽しい業務では無いだろうし、敢えて自分のモチベーションを保つ為にコミカルな要素や好きな物などを使って鼓舞することは大いにあり得る。それこそ私がからいものを食べて精神のバランスを整えたり、好きな服を着て行く様に。

それに彼女もこんな鶴見緑地線色の服を着て出社してきた女によもや怒られるとは思っていないに違いない。

 

とはいえ、私にはこの2ちゃんねる文体の資料を読んで内容を検討するという作業が残されている。これがなかなか難しい。文体とフォントのノリが完全に一致している反面、そのノリと書いてある内容及び作業に求められる心の持ち様が乖離しすぎて集中力が削がれるのだ。こういう時のライフハックはからいものでは無い様な気がする。誰かこのシチュエーションでやる気が出る方法があれば教えてほしい。

「そしてミランダを殺す」は叙述トリックなのか

海外の小説はあまり読まないのですがサスペンス系はたまに読みます。

久し振りに読んでみたのでざっくりとした感想を。

ストーリーの内容は極力記載しませんが、記事タイトル通り叙述トリック云々の話をするので未読の方はご注意下さい。おそらくヒント程度は出てきます。

読んだ本はこちら

 

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

 

 

 

 

表題の件、帯に「この展開、予想出来るはずがない!」とあったので叙述トリックものだと思い込んだけれど、別に叙述トリックとは書いてない。でも確かに予想はしなかった展開だったかも。

この小説は章の名前が人名になっており、冠されている人物の視点から語られていきます。一冊通してトータル4名の視点が入れ替わり立ち替わりする、という構造になっています。そして一冊で一つのストーリーですが、3部に分かれていて、部ごとに話の様相が変わっていきます。

叙述トリックというと、読者を騙す事を目的とした小説で、物語の終盤に種明かしがされるというイメージがあります。そういう狭義の意味でいうと本作は叙述トリックではありません。寧ろ帯にあった予想出来ない展開(=筋立て)が、部が切り替わる中盤にある、といった印象です。しかしよく考えてみると、単純に話の筋が想定外の方向に行くというだけでなく、その展開に絡めてある事実が判明するといった叙述トリックが使われています。手法としては比較的ありがちな気もしますが、海外っぽくてなるほどという感じでした。その「ある事実」を終盤の種明かしにするのではなく、中盤以降のストーリーに活かしていったパターンですね。

 

以下雑感です。

・主人公リリーのした事が露呈する綻びとして作用するのでは?と予想をしていた要素があったのですが、その話はずっと出て来なかったため回収しないんだなと思っていたらまさかのオチに持ってくる流れでした。

・犯罪を冷徹に遂行する女主人公が出てくる海外小説というと「その女、アレックス」がありますが、そこまでの悲壮感やヒリヒリ感はありません。淡々としています。そもそも「その女、アレックス」は読み始めると続きが気になって一気に読んでしまいますが、かなりエグくて人にはお勧めしづらいところがあります(私はフィクションであれば何でもいいし、作者と小説は切り離せるタイプですが、もしこの作者が平凡で幸せな家庭を築いていながらこんな小説書いたとかだったら何か嫌だなとすら思いました)。「そしてミランダを殺す」はそこまでの忌避感がなく、この分野の小説が好きな人には問題なくお勧め出来ます。

・登場人物の顔立ちや体型、服装などの見た目の描写が豊富で、映像が眼に浮かぶような文章。

・ふとウィノナ・ライダー、ヴァンパイア・ウィークエンドといった固有名詞が出て来ると急に同時代性が意識に登るけれど、この話が具体的に西暦何年の話なのかはよく分からない。

・リリーはサイコパスもしくはソシオパスという説が解説にもあり、レビューなどにも散見されます。確かに冷静さや機敏な行動力、ある種の良心の欠如はあるものの、犯罪への動機などは割とナイーブというかセンチメンタルな印象を受け、従来のサイコキラーのイメージからは外れていました。しかし読み返してみると、相手に利するような考えや行動を起こしていても、そこに真の同情や共感は無くあくまで自分本位な思考だと気付きました。本筋とあまり関係ない所でいうと、「無関係の第三者に人の死に際を見せるのは不当だ」というような部分があるのですが、「可哀想」「申し訳ない」ではなくて「不当」というのが中々だなと思います。ここで「その第三者との関係が今後ギクシャクすると色々面倒だから」と書かない辺りがさりげない描写だなと思います。あとは、衝動を抑えられないのか意外と軽率。

サイコパスであってもそうでなくても、相手の心なんて分からないし、結局は自分の主観で生きるしかない訳ですから、自分の・相手の感情が真の共感かどうか、衝動か計画かどうかなどはあまり問題ではない気もしてきます。

サイコパスは社交的で自信に溢れ、表面上魅力的だとされていますが、リリーはどうなのでしょうか。そこまで自我の揺るぎなさは感じますが社交的で自信家のイメージはありません。しかし、反対に読者がリリーの心を覗いている状態でありながら、嫌悪感を抱かないどころかちょっと応援をしたくなる感じは、ある意味本当に魅力的な人物という事なのかもしれません。

 

独断と偏見でウェディング用コンピレーションアルバムの曲順を考える

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ここ数ヶ月で友人知人の結婚ラッシュがあったので、ウェディング用アルバムの曲順を考える企画という名の個人的な遊び※1 をしました。個々のお祝いは行ったor行う予定なのでひっそりこちらで発表します。

 

設定

・収録曲数はアルバムでスタンダードな12曲。

・個人的なお祝いの集まりでBGM的に流すという想定。

 

選曲の方針

・失恋はもちろんネガティブな歌詞の曲はNG。反対に恋愛や結婚がテーマでなくてもポジティブな歌詞であれば可。

・会の進行を邪魔しないミディアムテンポの明るい曲調をベースに採用。ただしそればかりは飽きるので箸休め的にブチ上がる曲を入れても良い。

・一般知名度などは気にせず筆者が好きな曲、もしくは好ましいと思う曲を選ぶ。

 

このようにルールを設けてみたものの、いつもワルそうな曲やダウナーな曲ばかり聴いている私。無い知恵を絞り出したため基本的に当ブログの過去記事に出てきた方々を中心に進めてまいります。

 

01 YOUにBIRTHDAY    the twenties

 

多幸感溢れる音且つバースデイソングでありながらラブソング寄り、最後まで聴くとブライダル用でも遜色ないのではという歌詞※2 なので、どこかに入れようとは思っていましたが、イントロのリードトラック感が強いので(収録アルバムでも一曲目)ここに配置しました。やはりバースデイソングなのでチャラくなく聴く人を選ばない点がテーマに沿っていて良いです。

 

palm

palm

 

 

 

 

02 I Won't Let You Down   OK GO

 

この流れでさらに明るくポップな曲調へ。動画が斬新で楽しいというOK GOのパブリックイメージもあるので最適(?)。歌詞は寓意的というかちょっと一歩退いた感のあるメロから同じフレーズを連呼するサビへ、という洋楽のラブソングにありがちなパターンだと思いましたが、そう感じるのは私が歌詞カードを読んでいるからだと思います。


OK Go - I Won't Let You Down - Official Video

 

 

03 Lovers   sumika

 

バンド名が「スミカ」=棲家、ロゴがハウスメーカーみたいで可愛いという理由で入れています。比較的登場人物のスタンスが色濃く出ている歌詞なのでこの企画(という名の遊び)の設定上イメージに合わないおふたりが出てくる可能性※3 がありますが、完全なるウェディングソングだし少しは流行りを取り入れてみたかったので選曲しました。


sumika / Lovers【Music Video】

 

 

04 N.E.O.   CHAI

 

ミディアムテンポが続きそろそろブチ上がりたかった、という理由で配置。テーマには沿っていないですがポジティブ枠※4 です。可愛いから入れました。以上。


CHAI『N.E.O.』Official Music Video

 

 

05   狩りから稲作へ   レキシ

 

実際に出席した結婚式で流れていました。タイトルから一見ネタに走っているようですが(というか歴史ネタな訳ですが)、縄文から弥生への生活形態の変化を、結婚などに伴う現代の人間の関係性になぞらえた歌詞です。


レキシ 狩りから稲作へ

 

 

06 i want u to love me   [Alexandros]

 

完全に当ブログの全然関係ない過去記事の流れに影響を受けたアーティストの選定となりました。

 

malily7.hatenablog.com

 

ドラマ「女くどき飯 season2」のテーマソングです。[Alexandros]は色々な曲調の作品がありますが、このドラマとタイアップした曲は可愛らしい印象です。season1の曲は略奪愛の曲だったのと、season2でドラマ自体が素敵な感じに終わったという理由でこちらの曲を。

当該曲は1:05時点から


[Alexandros]  New Album「EXIST!」Teaser-01

 

 

07 As Long As I Got You   Lily Allen

 

曲調と歌声、Lily Allen姐さんの曲はめっちゃハマるだろうなと思いつつ、毒を吐きがち(下ネタも辞さない)な歌詞が多い印象なので、合ってる曲あるかなと振り返ってみましたが、ありましたよ結婚生活の曲! Lily Allen的なリアルさがありながらとても幸せな曲です。


Lily Allen - As Long As I Got You at Glastonbury 2014

 

 

 

08 Club Foot   Kasabian 

 

そろそろブチ上がりたかった(2回目)。ほとんど観てないけどこの前までW杯※5 をやっていた影響ですね。きっと私の周りの結婚する友人達も観ていたはず。サビは「お前が(選手として)必要だって言ってるじゃん」みたいなフレーズがありますが括弧内は歌詞にないのでラブソングに聴こえないこともないです。


Kasabian Club Foot Live Jools Holland 2006 HQ with lyrics

 

 

09 大安ナイト   八十八ヶ所巡礼

 

ブチ上がった流れで強めの曲をもう一曲。完全に筆者の好みで設定をガン無視しているのではと思われるかと思いますがそんな事はありません。八十八ヶ所巡礼随一、捻りなく明るい曲なのではと思っています。洋楽が続いたので「ハレの日」「目出度さ」という和のアプローチからの祝福ソングを、というのと、歌詞の中でやはり飲酒をしているので後半のこの順に配置しました。

 

日本

日本

 

 

 

10 Kids   MGMT

 

このタイトルの曲を入れるのはもしかしたらウメハラに当たるのではと一瞬コンプラ警察的※6 な考えが過ぎりましたが、そんな事は置いておいてこのファミリー感と多幸感を推したい。披露宴の後半、おふたりの生い立ちスライドショー的な位置付けです。あと単純にこの前結婚した友人がライブに行っていたという理由で入れてみました。


MGMT - Kids at Glastonbury 2014

 

 

11 Butterfly   木村カエラ

 

設定上、会の終盤で何かイベントが有る時に備え、ここから2曲は定番曲となります。この曲はカエラさんが結婚する友人に贈った曲との事なので、この記事の企画上もピッタリです。


木村カエラ「Butterfly」

 

 

12 愛をこめて花束を   Superfly

 

引き続き定番曲です。カエラさんも越智さんも幸せなご結婚をされたというイメージがありますね。ラストは壮大な感じで締めくくりたくこちらを最後に配置。


Superfly - 愛をこめて花束を

 

感想

もう少し洋楽が入るかと思いましたが12曲中4曲と少なめでした。自分の匙加減ではあるのですが、それでも分かりやすい洋楽のハッピーソングがパッと思いつかない。趣味に偏りがあるせいか、そもそも歌詞を聴いてないのか。そして私の洋楽知識が2013、4年くらいからアップデートされていないのが分かります。

女性アーティストが少ないのは予想通り※7 でしたが、全体的に男女の視点の偏り※8 は少ないかなと思います。そもそも全然関係ない曲が散見されるので余り問題ではないのかも知れません。音楽の種類としては絶対的に偏りがあると思うのですが、ハッピーな曲を自分がちゃんと12曲知ってるという事が分かって良かったです。

あー楽しかった!!!

 

※0 謎視点からの選定でしたので失礼な物言いがあれば申し訳ありません。個人的な遊びなのでご容赦頂けますと幸いです

※1 主に営業車の中で暇つぶしに考えました

※2 おふたりの内のどちらかの誕生日に入籍、というパターンの知人が居たなと思い出しつつ、この曲は軽度酩酊くらいでフワッと聴くのが一番良い聴き方だと思っています

※3 この辺までは真面目に考えていたのですが、その後の展開を考慮するとこの言い方はフェアではない気もします。「設定上、会の主役のイメージと齟齬がない=誰かを除外しない」というのが単純に私好みの思考というだけだと思います

※4 ポジティブ枠というかエンパワメント系の曲が好きです。それだけで全然他意はありません。容姿に関する曲は色々邪推を生みそうな気もしますが、「従来カワイイ」も「ネオカワイイ」の中に含まれるという事は一応申し添えさせて頂きます

※5 サッカーアンセムとして有名ですが「プラハの春」に関する曲との事

※6 親子の歌詞と思わせて環境問題の歌詞だという解釈もあるようです。公式MVが怖いので貼りませんでした。サイケ系の曲は得てして意味深だったり不気味要素があったりするので割り切って曲調で選んでいます

※7 女性アーティストを聴くことが少ないのですが、女性だから苦手というよりはたまたま積極的に聴いているアーティストの数が限られているという感じです

※8 歌詞の便宜上「僕」「私」といった男女で使い分けがちな一人称はありますが、それも絶対的なものではないですし、なんならおふたりが必ずしも男女である必要もないのかなと思います

 

原作ファンが出来るだけ核心に触れずに 映画「パンク侍、斬られて候」の感想を述べる

www.punksamurai.jp

先日、映画「パンク侍、斬られて候」を観て参りました。原作の同名小説を読んで原作者町田康のファンになった私は、映画化されると聞いたと同時に観に行く事を決意していました。しかも主演の綾野剛を始めキャストが豪華。そのキャストやスタッフの原作へのリスペクト溢れるコメント。公開されたビジュアルも好きな感じ。映画化不可能と言われていた原作ですが、あのシーンはどうなるんだろう…というワクワク感もあり比較的期待しかない気持ちで視聴しました。

 

感想としては めっちゃ良かった!!!

 

この映画、おそらく好き嫌いというか向き不向きがはっきり分かれるタイプだと思います。でも原作を読んでその世界観が受け入れられたなら大丈夫!置いてけぼりになる心配さえクリアしたらとても楽しめる映画です。

そして結論から先に述べると、この作品、原作の形を最大限に残しながら映画という媒体に表現を最適化した、という点で最高です。

 

というわけでパンク侍の映画どこが良いの?というお話を「小説の映画化」という観点から述べていきます。

 

① 要素の削ぎ落としや繋ぎ方の鮮やかさ

どこをどう改変したという事はネタバレになるので書きませんが、決して大幅な変更はありません。(人によっては好きなシーンが削られたなどあるとは思いますが)小説としては読めても2時間強の映像の中では回りくどくなってしまう展開などをスッと切って繋いで本筋に戻してくる手並みの鮮やかさ。そしてその部分にも面白さを追加してくるあたりはさすがです。

原作小説はストーリー性云々というより、文章を追っていたら何か色々起こった!というタイプの作品が故、意外と心に留まらないところは忘れがちなので、映画の後本を読み返してみると、思ったより改変されていたんだなと気が付きました。大筋の流れと作品としての軸がブレなければ不必要な所はバッサリ行っても大丈夫なんですね。

 

② 原作のエッセンスを持ちながらも、今の時代の映画としてアレンジされたセリフ回し

脚本家がクドカンこと宮藤官九郎なのでセリフが面白くなる事は折り込み済みでした(あの時代設定に横文字を多用したセリフ、原作を知らなかったら宮藤氏の発案だと思う人がいるのかな、という余計な心配をしていた)。しかし映画をみた当初は原作そのままのセリフが多用されている印象がありました。

しかし本を読み返してみると、意外とそのままのセリフは多くありません。原作小説には「冗長に喋る」という特徴があります。小説であれば冗長さで生じる可笑しみをなどを楽しめますが、映画のセリフとしてはまどろっこしくなる部分もあります。そのセリフを「あー、原作でも言ってた」と錯覚するレベルで原作のエッセンスを継承しながらも、映画らしく現代的な要素も取り入れながら聞きやすいセリフに置き換えています。

また原作の文体は「祝着」「卒爾」などの堅めの時代がかった単語や「してこます」「せんければならん」といった言い回しが頻出し独特な癖があります(河内弁か泉州弁が元になっているのでしょうか)。こちらも音声で聴くとクドい印象になりそうですが、映画ではその要素はなくサッパリとした印象になっています。

 

ここまでで言いたいのは、クドカン凄かったんだな!という事です。

宮藤官九郎脚本作品は断片的に触れてきたような記憶はあるのですが、なんとなくセリフを始めとして面白い脚本を書く、というイメージしかありませんでした。多分良い脚本家だとは思うけれど、なんとなく「真っ直ぐでちょっとダメな所のある主人公の笑いあり涙ありのハートフルコメディ(阿部サダヲ出演)」※1という類の作品に携わっているという勝手な印象があり、自分の興味範囲と被らずそこまで注目していませんでした。原作がある映像作品の脚本の具体的な仕事の内容をいまいち理解していなかったというのもありますが、私の中でクドカンへの再評価が熱いです。

原作を損なわずに紙の上の文章でのみ触れてきたあの登場人物たちがスクリーンの中で生きている!という楽しさへ昇華しきっています。

 

さて、ここまでは原作を知る方々に対してこの映画の素晴らしさを語らせていただきましたが、そうではない方々にも向けてお伝えしたいのが

③ 本作の映画的な魅力的について

まずはキャストが素晴らしい。正直原作小説を読んでも、どのキャラクターにどの俳優が適任かということが思いつかなかったのですが、結果的に全員が嵌っている!

全員の名前を挙げるとキリがないけれど、まず北川景子の可憐さとミステリアスな雰囲気の多面性と圧倒的な美しさの説得力。演技派で色々な役をこなしている染谷将太ゆとり世代風な人物造形へのリアリティ。唯一実力派のイメージがなかった(失礼)東出昌大のお殿様役への嵌り方。内藤帯刀役の豊川悦司・大浦主膳役の國村隼という配役を知った時は、原作のイメージからすると逆では?と思ったけれど※2、観てみるとこれで正解でした(公式の云うように、國村さんは超キュートだし豊川さんは超キレモノ。イイ)。猿は殆ど顔が見えないのに永瀬正敏を起用するという贅沢。主演の綾野剛もめちゃめちゃ良かったのですが、それが一瞬霞むくらい皆さん凄かった。多分綾野さんはナチュラルに掛十之進そのものすぎたのだと思います。あとアクションが良かったのと原作だと伝わりにくい人たらし的な感じ※3が凄く出ていました。

その他には迫力ある戦闘場面、現実にはあり得ない映像の数々。サイケ味のある鮮やかな色調の衣装。屋敷や寺、外れのスラムっぽい街並みなどの映像美など映画的な醍醐味がたくさん詰まっています。※4

内容はブッ飛んでるので、見終わったあとに一応のあらすじがトレース出来ればOKくらいの気持ちで見て頂ければと思います。江下レの魂次(えげれのこんじ)という人名や変粉(へんこ)という店名など一般的な日本語感覚から外れた固有名詞が出てきますが、そこには引っかからずそういう世界観だと思って下さい。

 

正直、映画なんて感性の問題な所もあるし何が好みのツボか何がNGポイントかは人それぞれなので、そこを気にし出したら何もお勧め出来なくなるので気にしない。

とにかくこの記事を読んで少しでも興味を持ったら映画館で観てみて下さい!

私は今からDVDを購入するつもりでいるので、円盤化されなかったら困ります!

 

※0 この記事では人名は初回フルネームでの記載の際は敬称略、その後は呼びたいように呼ぶ体裁を取っています。

※1 勝手なイメージですがそのようなハートフルコメディかローカルな若者文化の中で起きるハチャメチャ劇のどちらかのイメージがあります。自分の関心の範囲内で作品を観るのでクドカン氏を脚本家としてより役者として見かける率の方が高い気も。阿部サダヲ氏は医龍の麻酔科医の役が一番好きです。

※2 元々は内藤が頭脳派で狸ジジイ風、大浦が直情的な武闘派、という印象。

※3 そもそも当作品は登場人物の誰かに同一化したり愛着を持つタイプの話ではないと思っているのですが、原作の文章だと掛に対して可愛げみたいなものは感じませんでした(客観的に人物を見る滑稽味や言ってることの面白さがあります)。映画では軽めになったセリフと生身の人間として可視化される事によって、何だかんだ人に可愛がられる感じが出ていました。

※4 映画の主題歌が何になるかも楽しみにしているので、アナーキー・イン・ザ・U.K.の許諾が取れたのめっちゃ良かったなと思います。エンドロールで感覚ピエロが起用されたのは何故?と思ったけれど多分真面目に受け取ってはいけないやつ(というか絶対笑わせにきてる)なのではと勝手に解釈しています。パンク。

 

横文字のビジネス用語、どこまで使う?

先日、新入社員に話す際の横文字が多いと指摘をされました。自分自身はそのつもりが全くなく、寧ろメールなどでは伝統的なビジネス敬語を多用する方なので軽くショックを受けたのですが、確かに使ってるかも…ということで色々まとめてみたいと思います。

専門的過ぎる用語や一般的な和製英語は除いた上で、よくこの手の話題で挙がりがちで思いついたものを載せていきます。

 

①普通に使う

フィックス、バイアス、アサイン、デフォルト、グロスインセンティブ、コンセンサス、ブラッシュアップ、ペンディング、〇〇マター、ラグジュアリー感とかミニマル感など印象を表す言葉

 

フィックスは修正ではなく最終の意で使います。「一旦フィックス」という矛盾した表現も。バイアスはほとんどの場合、第三者目線でチェックして欲しい時に「私はバイアス掛かってるから」と使います。

それ以外はその単語でしか表しにくいニュアンスが付随していたり、日本語で言い換えると回りくどくなりそう(もしくは同音異義語と紛らわしそうorたまにイキリたい)なものです。

印象を表す言葉は、それ自体一番自分の認識に近い単語を選んでいるので他の単語への言い換えが難しくなりがちです。ラグジュアリー感と高級感は違うしミニマル感と余白感も違う。

 

 

②ネタ的に使いがち

エビデンス、コンバージョン、UX、コンプライアンス(コンプラ)、ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)

 

独自な概念の単語なので本来の意味で使う必要があれば使いますが、余り使う機会がありません。ネタ的に使うとしたら日常の話し言葉ではなく当ブログなどの書き言葉が多いです。こういう単語は本来の意味というより、自分で勝手に「この単語の核となる概念」を決め付けて転用するパターンに陥りがちです。コンバージョンはウェブ用語ですがウェブが関係なくても語感が良いので本来ならKPIだかKGIだかの所をコンバージョンだと思って生きています。

ちなみに①で挙げたアサインは件の新入社員に指摘された用語なのでネタ的な使い方に成り下がりました。

 

 

③使わない

バジェット、バッファ、アジェンダ、イシュー、リスケ、クロージング、ロープレ、ブレスト、インサイト

 

予算、余裕、課題、問題、日程組み直し、成約、と言った方が早い。ロープレやブレストはおこなう機会が少ない(またはおこなっている認識が出来ていない)ので使いません。インサイトという用語を初めて聞いた時は日本語で言えと思いましたが、そのまま英語の意味だと「知見」や「洞察」なのでちょっとニュアンスが違うし「気づき」とかだと途端に稚拙な感じがして可視化を「見える化」と言い換えるような着心地の悪さを感じます。そして今調べたんですがビジネスシーンで使われる際は「潜在的な欲求」という意味らしいです。え、潜在的な欲求で良くない?

 

④許さん

FYI (For Your Information)

 

幸いなことに未だこの手のメールは頂いたことがありませんが来たらイラっとします。アルファベット三文字で何を意味しているのか一瞬分からない。流石にイキっているというか謎に上から目線。「ご参考までに」にするだけでなんとなく「僭越ですが」「良ければ見てね」という含意がある印象になり親切をそのまま受け取れる気がします。ちなみに私は最初にこの単語を知った時IはインサイトのIだと思いました。

 

まとめてみると結構横文字使ってました!思いついたものだけを挙げているので恐らく他にも使っているでしょう。結局のところその単語に言い換えが難しい特有のニュアンスが付随していると感じるかどうかなので異論はあるかと思います。横文字だろうがなんだろうがその場にいる人が共通で認識できる単語なら使った方がスムーズだし、ごく稀にハッタリを利かせた方がいい局面もありますしね!

でもハッタリ利かすつもりがなくても場面を選ばないとイキってる認定されてしまうから見極め大事です。だとしてもPDCAと言っただけでその扱いはやめてほしいですね。知らん知らん知らん、PDCAくらい日常的にサラッと使ってくれと思います。

愛国心よりも郷土愛、という風潮

不定期にある愛国心をテーマにした曲※1 が炎上する案件がこの前も起こったから、という訳でもないのですが、なんとなくここ数年単位で持っていた違和感について書いてみたいと思います。

この記事は随筆です。個別の事象についてや政治、表現の自由について議論するものではありません。また用語や思想に関して学術的な裏付けを取って論じている訳ではありませんのでご了承下さい。

 

愛国心」という言葉は手垢にまみれていて、人によって定義が違っていてファジーな単語です。一方「郷土愛」は比較的固定のイメージが共有出来そうな単語です。私の中での二者のざっくり定義は下記のようになります。

愛国心: 国家という政治共同体に対して愛をもつ心 ≒ナショナリズム

郷土愛: 生まれ育った土地の風土や文化に対する愛(を持つ心) ≒パトリオティズム

 

この国家に対する「愛」がどうにも「無批判に自分の所属する国家を崇めたてる」という形として解釈されがちなため、愛国心を謳った文化的なコンテンツが炎上するように思います。「クリティカルな視点を持ち、是正すべきところはしながらよりよい国家にしていく。その上で不必要に卑下せず良きところは誇る」という風な解釈も可能なはずですが、そのような文脈で語られる場面は前者より少なく感じます。

「政治家にはナショナリズムが必要だが一般市民はナショナリズムよりパトリオティズムを持つべき」という言説※2 があります。日々新しい法案を通している(与野党問わずの)政治家の皆さんが無批判に国家を崇めたり自己との同一化を図っているとは考えにくいのでやはりナショナリズム愛国心は後者の解釈をするのが妥当だと思います。

未だ途上とはいえ、ここ数年で労働やジェンダーの分野で倫理規範の基準が目覚ましく進歩した事を思えば、デリケートな問題※3 もありますが、この辺りの価値観もそろそろアップデートされてもいいのではないでしょうか。

 

というのが壮大な前振りで、私が思っていた違和感は「市民にはナショナリズムよりパトリオティズム」という風潮についてです。なんか愛国心と比べて郷土愛、めちゃめちゃ推されていません?

愛国心が国家に基づくならば、郷土愛は生まれ育った土地(主に市町村、広くて都道府県や藩レベル)の自然環境やそれによって醸成された産業や気風に対するものだと認識しています。だとすると私はそこまで郷土愛を持っていない気がします。

もちろん地元の景観が嫌いではないですし、地元発祥の企業や名物が褒められれば嬉しくなります。しかし振り返ってみると子どもの頃から地元で就職して生活するというビジョンを持った事がないと気付きました。もともと先祖代々が住んでいる土地ではないのも多分に影響していますが、地元が嫌で早く出たいというよりも、進学を機に当然出て行くものだという認識でした。

少し前に都会と田舎の土地レベルでの文化資本の格差(というか田舎の学歴に対する価値観レベルでのアクセシビリティの弱さみたいな話。リンクは貼らない)についての記事が話を盛り過ぎていて炎上していました。事実を曲げてまで伝えるのは問題ですが、故郷というものは過度に希望的か絶望的にしか語れないのであれば私は後者だなと思います。※4

学歴云々や生活の利便性の問題ではなく、なんとなく自分の生まれ育った街が称揚している文化が合わないというのはある意味絶望かも知れません。私の育った土地(といっても区とかそれ以下の町レベル)は比較的スポーツや健康を称揚しがち※5 で、運動が不得手でスポーツ観戦にも興味がなかった私は、肩身が狭いというかそこはかとない違和感を憶えていました。

私の場合は子どもの頃の行動範囲が極端に狭かったので、ほんの一歩外に出るだけで違う世界があり良かったのですが、色々な人が偶然そこに生まれ住んでいる訳ですから、生まれ育った土地の気風が自分の性格や特性に合わず別の土地のそれの方が合っていると感じる事はままありそうです。※6

それを「私は〇〇県より△△県の文化や気風が好き」というような認識にならないとフワッと「自国の文化が好き」みたいな愛国心寄りな気持ちになるような気がします。そこに国家や国籍の話は介在していないので、本来なら愛国心ではなく国という広めの範囲に対する郷土愛なのですが、郷土愛という単語のイメージが強すぎて郷土愛と言いたくない…となります。

郷土愛という単語のイメージは極めて素朴で、大抵「ふるさと」みたいな歌※7 は、山河などの景観と恩師や近所の人や気心の知れたホーミーなどが出て来て、場合によってはそこに産業や気風などのローカル色のあるフレーバーを散りばめたものです。汎用性の高い郷土愛ソングになればなるほど人に焦点が当たりがちですが、人間関係は最早郷土と関係がありません(自然環境→気風→人、あるいは自然環境→産業→気風→人なので当然の帰着ではありますが)。

こうやって突き詰めて考えてみると郷土愛もまた愛国心と同様にファジーな概念ですね。愛国心は国家という枠組みに紐づくというのも仮定義なので、この二つの境界も人によってかなり異なりそうです。

色々書いてみましたが、現在一歩ひいて故郷を見ると良い点は沢山あるし、出入国手続きのスムーズさに日本のパスポートありがとうと思うし選挙にも行きたいので郷土愛も愛国心も持っていたいと思います。

 

※1 まず「歌」というものが身体的な作用があって人間の根源的な何かだから炎上しやすい媒体ですが、そこに愛国とスポーツ(と旗などの象徴やモチーフ)が加わると燃えやすいですよね

※2 「国家の品格」に書いてあったと思っている

※3 例えばハーケンクロイツそのものを転用するのは絶対アウトですが、ハーケンクロイツ以前から存在する寺院の地図記号や卍という漢字は問題なく使えています。負の歴史を無かったことにしようとは思いませんが、後から付けられた悪いイメージのせいで本来の意味から乖離していくのにモヤモヤとした気持ちがあります。もちろん不愉快な気持ちは尊重されるべきですが(わざわざ不必要にユダヤ人やドイツ人の方の前で寺院マークや卍を書いたりしないですし)

※4 生まれ育った土地に暮らす人の殆どが地に足のついた気持ちだとは思います。めちゃくちゃ希望的に語る事にも反対しません

※5 大抵子どものうちは健康やスポーツが称揚されがちだし、子ども自身もそこに価値を置きがちだから、最早土地の問題では無いのかも。でも異様に文豪ゆかりの地に憧れがある。という事は逆パターンの憧憬もあるよね

※6 「地元」よりは少ないと思いますが、自国の気風が合わないと感じ外国に住む人もいますよね

※7 ほっこり系ソング以外でも土地に紐付けられたアーティストは沢山いて、曲が良ければ何でも良いんだけど結果的に「地元ラブ」といいつつ故郷に帰る気がなさそうなアーティストを好んで聴きがちです。ではあるものの地方にあまねく色々な音楽を聴く機会があれば人口流出の歯止めになるのでは、と思ったり。