【番外編】牛丼屋チェーン3社 カレー比較
松屋はカレー屋、吉野家は牛丼屋、なか卯はうどん屋、すき家はファミレス。松屋オリジナルカレー原理主義者です。
前回「何故バンドマンは松屋が好きなのか」という記事を書いたのですが、カレーではなく牛丼の話に終始してしまった為、番外編を書きます。
元々私は松屋に対して、牛丼チェーンの中でもガッツリ系の商品が多いというイメージを持っていました。一度胃もたれをしているのに不可抗力で松屋に行かざるを得なくなり、更にうどんが置いていない店舗で絶望した事がある為、寧ろあまり良いイメージではなくなりました。(以来体調不良時の松屋には警戒して生活しています)
ところが、「深夜に食べる松屋のカレーが嗚咽するほど旨い」的な言説を(推しの人が言っていたと)聞きつけ、自称辛い物好きの私は早速調べた所、かなり研究された本格派であるらしいので食べに行くことにしました。
深夜に食べていないので嗚咽はしませんでしたがかなり美味しく、正直なところ某カレー専門チェーンのものより辛さの方向性が好みであった為、専門チェーンより安いしこっちで良いじゃん、という理由で松屋はカレー屋と認識する原理主義者となりました。
そんな折、なか卯のプレミアムビーフカレーが美味しいという話を所詮牛丼(うどん)チェーン店の話であるにも拘らず強めに主張された為、原理主義者としてはとてもファンダメンタルな気分になりました。
黙って松屋のオリジナルカレーを食せ。御御御付けの水面に七味の紅葉を浮かべろ。
しかしながら、食べずに文句を言うのも良くないと思い、なか卯と更に吉野家のカレーを食べ比べる事にしました。
名前の通りビーフが見える形で含まれています。確かにプレミアムと名乗るような方向性の味をしている。まろやかでコクがあるというか、文明開化の時の人々が喜んで食べてそうな味。分かる、なか卯の企業イメージとしてはこれが正解。
ただ、圧倒的に辛味が足りないよね。
値段もそこそこだし、なか卯に居るならうどんを頼むしプレミアムなカレーを食べたくなったら銀座カリーを買って帰って家で食べると思います。
(通常の黒カレー 並盛350円)
普通に黒カレーを頼むつもりだったのですが、写真をみて急に野菜を食べたくなったのでこちらに。予想よりもスパイスが効いていて辛い中にも纏まりのある味でした。カレーを追求したカレーというよりは定食屋で出てくる美味しいカレーみたいな感じ。というか野菜が美味しかった。さすが端正な味の牛丼を出す吉野家。
■松屋 「オリジナルカレー 並盛り」380円
本格派を目指し生み出された味。スパイスが効いて広がりのある味です。具が溶け込んでほぼルーですがそれで十分満足できました。カレー道を追求したカレー屋っぽいカレーという印象。単に料理としてというよりも「牛丼屋チェーンが本格派の味を目指した企業努力を安価な値段で提供される」というUXごと食らっている側面もあります。某カレー専門チェーンのポークカレー463円に対して380円。コスパ最強!コスパ最強!と思いましたが吉野家、黒カレーのみなら30円安いのね。具やトッピング無しで保つかどうかがポイントかもしれません。
基本的にオリジナルカレー一択なので期間限定のトマトカレーなどには寄り付かなかったのですが、麻婆が好きなので「挽肉と茄子の麻婆カレー定食」は食べました。カレーを食べているのか麻婆を食べているのかはよく分かりませんでしたが、麻婆カレーという食品としては美味しかったです。(麻婆過激派、カレー過激派はどう思ったのでしょうか)
以上、牛丼チェーン三社三様のカレー比較でした。総合力の吉野家、カレーで一点突破してくる松屋。色々な牛丼チェーンの中では二強ですが、しばらくはこの二者択一を選べない日々が続きそうです。