小賢しい人間が選ぶ世界観が充実したキャラクター3選
ちょっと前にポムポムプリンがゴールデンレトリバーの男の子だという事を知って衝撃を受けました。世間では「プリンの妖精だと思ってた…」という意見と「そんな事も知らなかったの⁉︎」というガチ勢の皆様の意見が溢れたようなのですが、わたしは第3の意見です。なんだ、ただのベレー帽を被った犬か。
ポムポムプリンがプリンの妖精であろうが犬であろうが見た目の可愛さにはなんの影響もないはずなのに何故ガッカリしたのでしょうか。
考えてみたのですが、そういえばそもそも私、キャラものにはまった事があまり有りませんでした。※1
キャラものにそこまでハマらなかった理由としては、愛らしい見た目のグッズで生活空間を満たす事が何となくしっくり来なかった、という所です。しかしそれ以外に考えられるのは、私が物語消費したいタイプの人間だからという理由かもしれません。
キャラクターとして好きかどうかは別として、リラックマには背中にジッパーが付いていて中におじさんが入っているとか、くまのプーさんのキャラクターは実は生身の動物ではなくクリストファー・ロビンのぬいぐるみだったとか、絵柄が同じせいで動物のキャラクター(仮)が動物を飼っていたりぬいぐるみを持っていてよくわからない世界観になっていたり、という観念が捻れているパターンは割と好きです。つまり設定厨。キャラもの消費に向いていないタイプの人間ですね。
そんな私が、設定を含めて好きなキャラクター3点を挙げてみます。
①ムーミン
https://www.moomin.co.jp/character
有名どころのムーミン。とりあえず家系図が複雑っぽい。私はスナフキンが公園の禁止看板をすべて引っこ抜いたエピソードが好きです。※2
https://www.sanrio.co.jp/character/kirimichan/
鮭の切り身が顔になっている衝撃的なビジュアル。色々な魚や豚肉や加工食品のキャラクターがいます。やるやんサンリオ。Twitterアカウントは中々哀愁溢れるツイートが多くて面白い。
③コジコジ
さくらももこ先生によるキャラクター。子どもの頃コジコジ風水という本※が家にあって存在は知っていましたが、こんなにぶっ飛んだ世界観だと最近知りました。コジコジとは種族や性別などの設定はなくコジコジというただの存在なのですが、一応は宇宙の子、くらいの認識をしています。可愛らしい見た目とゆるいスタンスですが急に真理を突いてくるあたりの哲学みが凄い、というのが特徴です。諸々、概念やら観念周りの存在っぽさが感じられます。色合いもサイケな感じに見えてきました。
三つの共通点としてはまず、メインのキャラクター以外の仲間たちの数が多いことです。KIRIMIちゃん.以外は元々が物語の作品なので当然なのかも知れませんが。
あとは全体的に性格がゆるいですね。頑張って何かやろうみたいなものがない。ムーミンは少し違うかもしれませんが、妙にテンションが高かったり押しつけがましい感じはありません。
私が子供のころ好きだったキャラクターはたれぱんだとこげぱんだったので、昔から覇気のないキャラクターが好きな傾向は変わりません。
もう一点、ビジュアルとしてはごく一般的に可愛い部類と言えるのではないでしょうか。※4
そして比較的シンプルな顔立ちをしています。顔の余白が多い。塩顔。愕然としました。芸能人とかだったら薄めの顔が好きだなと思っていたんですが、好きな顔の系統って人間もキャラクターも共通するんですね。
マイメロさんの顔濃いなあと以前から思っていたのですが、私は女性に甘いので、有名人でも薄め以外の系統の人にも好感を持つ中、そういえば睫毛盛り盛りのギャル系タレントには興味を持って来なかったなと思い至りました。
現実の生活では、他人の顔の造形だけで人を判断することはありませんし、芸能人や有名人を応援するにせよ容姿だけが理由になる訳ではありませんが、キャラクターとなると結局見た目が最重要なファクターとなりますから、やはり圧迫感のないほのぼのとした容姿で和みたい心理があるのかもしれません。
※1 ここでいうキャラクターとはとりあえず、リアルな人間以外でグッズ展開されているもの、という事にします
※2 欧米のキャラクター造形の可愛さ基準は日本のものと感性が違うなとは思っているのですが、北欧のものはたまに「君はさすがにアウトだよね」というレベルのキモカワには回収しきれないキャラクターが現れますよね
※3 間取りの風水的な点数を算出できるキャラクターのカード付き
※4シンプソンズとかスポンジボブ系の見た目がどうしても可愛いと思えないのですが、あの手のキャラクターはそれこそ物語が面白いという事で人気なのでしょうか