思念が奔逸中

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知人に自分の趣味を教える事

前回、見知らぬ赤の他人に自分の趣味を知られる事について書いたのですが、今回は知人に対してはどうか、というお話です。

 

malily7.hatenablog.com

 

もう一生会うこともないであろう通りすがりの赤の他人であれば、その瞬間どう思われようとそれで終わりですが、関係の続く人物に対しては対応が難しいところがあります。

 

以前「苦手な人、あまり好きじゃない人に自分の好きな趣味について知られたくない」という話を、仲が良い割と趣味の話ができる職場の人にしたら面白がられましたが、これは結構特殊な考え方なのでしょうか。元々好感を持っている人に対してであれば、好きなものに同意されれば嬉しいし盛り上がれる。仮に同意されなくてもよっぽど酷い否定のされ方をしない限り、まあそういう人もいるか、で終わります。反対に苦手な人の場合、同意されなかったら否定された様で苛っとしそうだし、同意されたらされたで何か癪に障る気がします。

未だお互いにあまり知らず、薄っすら苦手かも程度なら、趣味が同じ事で一気に関係が改善される余地はありますが、自分の中で評価が定まっている人に対しては、お互い無駄に嫌な思いをしない為にも、敢えて自分の好きなものを開示する必要はないように思います。

 

そういう理由で自分の好きな趣味、特に否定されたらムカつきそうなものに関しては、ある程度見極めを行なった上で開示をするようにしています。

しかし、最近は別の理由でも少し開示を躊躇う時があります。相手にとって「その趣味のファン=自分が代表」問題です。

旅の恥はかき捨て、という言葉がありますが、その反対に「訪問先の土地の人にとっての日本人(などという属性)は自分の印象で決まってしまう事もあるのだから、日本人を代表していると思って恥ずかしくない行動をしよう」という考え方もあります。

 

それと同様で、その人のなかで(任意の趣味)が好きな人全体の印象が自分の行動によって決まってしまうのではないかという考え方です。

音楽フェスにおけるジャンルやバンド毎の文化の違いによって起きるファン同士の軋轢などの話は沢山聞きますし、そういう趣味の現場でのマナーは、見知らぬ人同士のマナーと同様に気をつければいいと思うのですが、日常生活においては気をつける事が多岐に渡りそうです。

どの趣味のファンであれ、良いヤツもいれば悪いヤツも居て、もっと単純にいうと自分とウマが合う人も合わない人もいます。メジャーな趣味であれば、自分以外のファンの存在を知っている可能性が高いので、責任が分散されますし、その趣味自体の印象は悪くならなさそうですが、そうでないもののファンだと、相手の知っている(任意の趣味)のファンは自分一人という事も有り得ます。

そういった時に、特別相手に悪意を持った行動をしなくても、「あの人自分は経済回してますみたいな顔してピリピリしてるけど、やってる事雑用レベルじゃねえか、アイツより基本給低いのかよやってらんねー」とか思われる可能性がゼロではないと思うと、ちょっと慎重にならざるを得ません。

(まあ、誰かが周縁的な業務を担うことで得られる全体の利益についてのコンセンサスとか、自分の給与が何の対価だと思って働くと気持ちの折り合いがつくか、みたいな事はありますがそれは別のお話)

そういう訳で、ウッカリ推しの印象を人質に取られた気分にならないように、新入社員の前で好きなバンドについて喋るか喋るまいか迷っている私です。趣味は合いそうな気がするのだけど。

そんな事より新入社員に、そして職場の人に優しくなろう。そうしよう。