思念が奔逸中

情報発信の体裁で雑念のみ垂れ流します

嵐山散策のススメ

f:id:MaLily7:20180430102047j:image

京都の嵐山というと定番の観光スポットです。あまりにも有名で人が多く集まるため、地元の人間は敢えて行きたいという場所では無いと思われがちですが、桜の時期を外せば人出は市街地とそれほど変わりありません。

ここ数年、他の土地から友人が遊びに来る時に嵐山を案内する機会が何度かありましたが、行ってみると毎回楽しかった思い出しかなかったので、改めて嵐山をお勧めする理由を挙げて行きたいと思います。

 

 

①良好なアクセス

嵐電(京福電車)の場合は二つの終点からそれぞれ、四条大宮から24分、北野白梅町から27分

阪急電車の場合たとえば、烏丸から21分、京都駅から36分

時間だけで見てもまずまずの好条件ですが、ここで強調したいのはバスではなく電車という点です。

こうした景色を楽しむような遠隔地のスポットは、大抵市街地のメインとなる駅からバスで40分〜1時間以上掛けて赴くようなアクセス条件が多いのですが、そうした場合、バスが時間通りに来るか、バスの限られたスペースに自分達が乗れるか、乗れても満員でしんどくないか、バスとバスの乗り継ぎは上手くいくか、帰りのバスの時間は、など結構心配事が多くなります。市街地を何ヶ所も回るのであれば一日乗車券を購入して京都市バスで回るのが便利ですし、一つミスっても次のバスや代替案があり取り返しが付きやすいですが、少し離れたスポットとなると計画が大幅に狂う可能性が出てきます。その点電車のキャパシティへの信頼感は計り知れません。これで体調が地味に悪くなったり、予定が狂って同行者と険悪なムードになるリスクが減らせますね。

 

②のんびりした雰囲気

街中の観光地だと、地元で生活をしている人や仕事をしている人、繁華街へ繰り出す人、色々な人がいる環境です。当然ゆったりと観光をしている人とは違った気忙しいマインドの人も沢山います。しかし遠隔地であればその殆どが観光しに来た人になります。

嵐山は遠隔地の中でもとりわけ楽しげでのんびりした印象があります。おそらく他の遠隔地のスポットは寺院への参拝がメインという点が影響していると思われます。やはり寺院となると厳粛な気持ちになったり、順路や参拝の手順が決まっていてぼんやりとは出来ません。仏教や歴史的な由来、建築物や庭、道具などの説明など知的好奇心を満たすものも多く、頭を働かせるタイプの楽しみ方です。

その点嵐山は、川や竹林などの自然を眺めたり当てもなく歩きまわったりといった、ゆったりとした時間を過ごせます。勿論能動的に楽しもうと思えば、社寺見学やボート遊びなども出来ます。

 

③国際色豊かで興味深い

個人的には、嵐山に来た色々な観光客の人を見るのが好きです。観察と呼べるほどじっくり見てはいませんが、嵐山には色々な人種・国籍の人がいる様子が目に入ります。市街地だとそれほど他人の事を見ていないのもありますし、スタンダードな服装をした東アジア系や欧米系の観光客の数が多い印象がありますが、嵐山ではアラブ系やインド系の服装の方もよく見かけます。インドっぽい民族衣装を着た女性が、着物を着た(おそらく一般の観光客の)若い女性と写真を撮っていたりして微笑ましい気持ちになります。

写真の撮り方一つでも、日本人だと友人同士で肩を寄せ合ってとか、風景の前でピースサインしたり微笑んだりと言った撮り方になりがちですが、外国の方だと一人で腰に手を当ててクールな感じでキメて撮っている人も多く、様になっていて格好いいです。

あとは同じ言語を話している別々のグループの外国人の方々を見ていると、本国では(ライフステージ的にも、個人の性格やノリといった意味でも)違うグループに属していそうな感じで、例え出身国が同じだとしても、もうここでしかすれ違わない人達だろうなと思うと感慨深いです。中国語らしき言語を甘い感じの喋り方で話している、夢可愛い髪色と服装をした女の子を、条件反射的に台湾人って思ってしまったのは台湾ドラマの影響でしょうか。大陸の人が夢可愛い髪色をしているイメージが無い。

 

④観光に特化した親切設計な街

通りにはお土産物やスイーツなどの路面店が並びます。店舗数が多いため、お土産一つ買うのにレジに行列せざるを得なかったり、全く食べ物にありつけない、といったことにはなりにくいです。しっかりした食事をしようとするなら早めに済ませるか、予約できるならするなど計画を立てた方が無難です。

嵐電嵐山駅の向かいには複合施設もあり、京都らしいお土産が一通り揃っています。1Fが食品系、2Fが工芸系です。こちらの1Fにあるマールブランシュは嵐山限定パッケージがあったりその場で食べられるようなアイスやエクレアなども売っています。丹山酒造ではスパークリング日本酒など飲みやすいタイプのお酒を売りにしているようで、量販店などにはあまり卸していないとの事なので荷物にならなければこちらで買うのもアリだと思います。

お店の人達は程よくドライかつ愛想が良い人が多くて楽です。

 

こんな感じで嵐山、比較的気楽に行けるスポットです。ハイシーズン以外で旅行をお考えであればサクッと旅程に組み込んでみるのはいかがでしょう?