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「凪のお暇」を読んで真似をしてみた事

最近ネット広告や色々な方のレビューなどで「凪のお暇」という漫画を良く目にするので、気になって遂に読んで見ました。

 

凪のお暇 1 (A.L.C.DX)

凪のお暇 1 (A.L.C.DX)

 

 

 

ざっくり粗筋を述べますと「色々空気を読みすぎてしんどい思いをしている28歳のOL凪が、過呼吸で倒れた事をキッカケに全ての繋がりを捨てて退職!ボロアパートに移り住んでからの新しい人々との出会いや発見を描く作品」です。めちゃくちゃ粗すぎて語弊がありそう!

 

読む前の印象だと、日常の小さな幸せや、主人公の会社員時代の価値観からの解放や成長、を中心にほのぼのとしたタッチで描かれるのかと思っていました。勿論そういった場面もありますが、意外とリアルで人間のエグい部分が描かれています。人間関係なり社会なりの闇部分、かなり網羅されている気がする。※1

登場するキャラクターはだいぶ極端に描かれています。「あー、こういう人居るよね」を極限まで煮詰めた、ステレオタイプを狙ったイメージです。どのキャラクターも極端であるが故に、それぞれ部分的に共感出来る場面※2 があったとしても肩入れし過ぎず客観的にストーリーを楽しめ、しんどくならず気楽に読める所もメリットだと思います。

主人公の凪ちゃんは優しくて意外と器が大きくて、読者としては応援したくなりますが、かなり気弱で流されやすいタイプ※3 です。もし実際に自分の周りにいたらイライラしていたかも知れません。(節約が趣味でカイワレを育てている凪ちゃんと、2回目のカイワレを食べるための育てる手間や時間を、新しいカイワレを買う60円で買うたるわと思う私は相容れない)

 

というわけで、当初得られると予想していた癒し効果やポジティブになれる作用はそこまで無かったのですが、人に対する洞察が興味深いしストーリーがめちゃくちゃ気になる漫画です。

 

さて表題の件ですが、客観的に読んでいる筆者でも心奪われるコマがございました。

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めちゃくちゃ美味しそうじゃないですか!?ウィスキーとチョコミント、好きなものの組み合わせ。凪ちゃんとは飲めるチョコミン党として相容れられそうです。※4

という事で作ってみました。ハイボールのチョコミントアイス乗せ。

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炭酸のシュワッとした喉越しとミントのスッとした爽やかな味わいがマッチします。ウィスキーの滋味がアイスの甘さで引き立ちます。これは美味しい!これはおススメです。ウィスキーが苦手な人でもこれは試す価値があるかも知れません。フロートがめちゃくちゃ好きな訳では無いのでこの食べ合わせで別々の食器に入れて楽しむのが一番良いかも。

 

こういったアルコールのレシピはほとんど出てきませんが、DIYや生活の知恵的なものは結構学べそうな漫画です。皆様も機会があればご一読いかがでしょうか。

 

※1 本筋と関係ないけれど、主人公が勤務していた会社、端的に嫌な感じの会社では?全体的に人が嫌な感じというか民度が低いというか。普通過呼吸で倒れた人を称して無様な犬みたいとか冗談でも言わない。

※2 たとえば凪の会社の中で割りに合わない立場への不満や、空気を読みすぎて読みきれないみたいなしんどさは共感も出来るし、対照的に描かれる足立さんのある種の自我の強さを持て余してしまう感も分かります。個人的には中間くらいの立ち位置で我慢すべき時と自分に利する様にポジション取りする時のバランスを取れれば良いと思うのですが、段階的にくるギリギリのラインで凪が退職を選べたのは良かった事なのかも知れません。

※3 蒸し返すようで悪いけれど、炎上した午後ティーのイラスト広告に最後に出てくる(こんな子居ないって言われていた)ストレートティー役の子、女子大生風に描かれててアスレジャー風味の服だから分かりづらいけれどまんま凪だと思いました。

※4 このコマに出てくる髪の毛クルクルの子、凪ちゃんですよ。冒頭に載せた表紙のコンサバなサラサラストレートの子と同一人物ですが、髪型によって服装も表情も登場する場所も異なるのでどうしても別人格のように見えてしまいます。