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映画「カメラを止めるな!」の事前情報が無さすぎて二の足を踏んでいる方へ

kametome.net

ちょっと前から話題となっている映画「カメラを止めるな!」を遂に観てきました。

前々から気になっていたものの、調べても調べても観た人皆「何の予備知識も持たずに観た方がいい」しか言わないかネタバレサイトしか無いし、そうこうしているうちに権利問題で揉めたという情報も入ってきてどうしようかなーと思っていました。しかし、先日急に何か映画を観たくなった時にラインナップを見て一番観てみたかった映画だったのでノリで観てみることにしました。観る前はちょっと懐疑的な気持ちもあったのですが、普通に面白かったです。

 

という訳でこの記事は内容のネタバレはしないけれど、情報不足で二の足を踏んでいる人に向けて書きます。是非観てみたいし最大限楽しみたいという人は回れ右です。そういう方に言える事は兎に角フラットな気持ちで見ろ!という事です。以下、一応ネタバレはしませんが公式から出ている情報から類推出来ることは述べて行きます。(ちゃんと言いましたよ!)

 

①とりあえずゾンビ映画ではある

最初に申し上げたいのは、こちらはホラー映画ではありませんが、ゾンビ映画ではあるという事です。なのでゾンビ映画が苦手な方、そこそこグロい描写が苦手な方はもしかしたら止した方がいいかもしれません。

 

②最初は我慢が肝心

公式のビジュアルに「この映画は二度はじまる」とあるので何となく皆さん勘付いてると思いますがまあそういう事です。

媒体の形態として異なるので参考になるか分かりませんが、例えば小説の「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ)、「殺戮にいたる病」(我孫子武丸)、「葉桜の季節に君を想うということ」(歌野晶午)、的な終盤での衝撃とは少し異なります。

寧ろそれより構造として近いのはこちら


ナイツ「野球の話」すごいオチ!!バトル2016

この動画だと最初は笑いを取っていますが中盤じっと聴いているような忍耐の時間があります。イメージとしてはこれですね。トリックで強い衝撃を与えるというより、伏線回収そのものがコンテンツになっているタイプの話です。どうでもいいけどナイツは面白いです。笑点の演芸の時間がナイツだと安心します。

 

③どういうモチベーションで観に行ったら良さそうか

正直今回のシンデレラストーリー的な取り上げ方でハードルが上がってしまった所はありそうです。スケールの大きさだったり衝撃度や感動を求めるのであれば、もっと他の比較的しっかり予算を掛けた作品でも面白いものがあるとは思います。今回のヒットは作品自体の評価(と話題になりやすいストーリー構造)もさる事ながら、かなりの低予算でありながら普通かそれ以上に面白い作品を生み出した、というある種のコスパの良さによるところが大きいのではないでしょうか。

とはいっても我々一般消費者としては、同じ映画館で観るならハリウッド大作であろうが低予算映画であろうが同じチケット代を払う事になりますから、結局のところ作品に満足できるかが重要です。作品制作秘話など付随情報をストーリー消費するのは楽しいけれど、それは本体が面白ければという前提だと思うし。

なので、「カメラを止めるな!」を観るにあたってはそういう周りの評価や付随情報を気にせず、一つの楽しい娯楽映画としてフラットな気持ちで観に行くのが良さそうです。

何も考えずに面白そうだから観に行って「普通に面白かった!」っていうのがきっと正解です。