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横文字のビジネス用語、どこまで使う?

先日、新入社員に話す際の横文字が多いと指摘をされました。自分自身はそのつもりが全くなく、寧ろメールなどでは伝統的なビジネス敬語を多用する方なので軽くショックを受けたのですが、確かに使ってるかも…ということで色々まとめてみたいと思います。

専門的過ぎる用語や一般的な和製英語は除いた上で、よくこの手の話題で挙がりがちで思いついたものを載せていきます。

 

①普通に使う

フィックス、バイアス、アサイン、デフォルト、グロスインセンティブ、コンセンサス、ブラッシュアップ、ペンディング、〇〇マター、ラグジュアリー感とかミニマル感など印象を表す言葉

 

フィックスは修正ではなく最終の意で使います。「一旦フィックス」という矛盾した表現も。バイアスはほとんどの場合、第三者目線でチェックして欲しい時に「私はバイアス掛かってるから」と使います。

それ以外はその単語でしか表しにくいニュアンスが付随していたり、日本語で言い換えると回りくどくなりそう(もしくは同音異義語と紛らわしそうorたまにイキリたい)なものです。

印象を表す言葉は、それ自体一番自分の認識に近い単語を選んでいるので他の単語への言い換えが難しくなりがちです。ラグジュアリー感と高級感は違うしミニマル感と余白感も違う。

 

 

②ネタ的に使いがち

エビデンス、コンバージョン、UX、コンプライアンス(コンプラ)、ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)

 

独自な概念の単語なので本来の意味で使う必要があれば使いますが、余り使う機会がありません。ネタ的に使うとしたら日常の話し言葉ではなく当ブログなどの書き言葉が多いです。こういう単語は本来の意味というより、自分で勝手に「この単語の核となる概念」を決め付けて転用するパターンに陥りがちです。コンバージョンはウェブ用語ですがウェブが関係なくても語感が良いので本来ならKPIだかKGIだかの所をコンバージョンだと思って生きています。

ちなみに①で挙げたアサインは件の新入社員に指摘された用語なのでネタ的な使い方に成り下がりました。

 

 

③使わない

バジェット、バッファ、アジェンダ、イシュー、リスケ、クロージング、ロープレ、ブレスト、インサイト

 

予算、余裕、課題、問題、日程組み直し、成約、と言った方が早い。ロープレやブレストはおこなう機会が少ない(またはおこなっている認識が出来ていない)ので使いません。インサイトという用語を初めて聞いた時は日本語で言えと思いましたが、そのまま英語の意味だと「知見」や「洞察」なのでちょっとニュアンスが違うし「気づき」とかだと途端に稚拙な感じがして可視化を「見える化」と言い換えるような着心地の悪さを感じます。そして今調べたんですがビジネスシーンで使われる際は「潜在的な欲求」という意味らしいです。え、潜在的な欲求で良くない?

 

④許さん

FYI (For Your Information)

 

幸いなことに未だこの手のメールは頂いたことがありませんが来たらイラっとします。アルファベット三文字で何を意味しているのか一瞬分からない。流石にイキっているというか謎に上から目線。「ご参考までに」にするだけでなんとなく「僭越ですが」「良ければ見てね」という含意がある印象になり親切をそのまま受け取れる気がします。ちなみに私は最初にこの単語を知った時IはインサイトのIだと思いました。

 

まとめてみると結構横文字使ってました!思いついたものだけを挙げているので恐らく他にも使っているでしょう。結局のところその単語に言い換えが難しい特有のニュアンスが付随していると感じるかどうかなので異論はあるかと思います。横文字だろうがなんだろうがその場にいる人が共通で認識できる単語なら使った方がスムーズだし、ごく稀にハッタリを利かせた方がいい局面もありますしね!

でもハッタリ利かすつもりがなくても場面を選ばないとイキってる認定されてしまうから見極め大事です。だとしてもPDCAと言っただけでその扱いはやめてほしいですね。知らん知らん知らん、PDCAくらい日常的にサラッと使ってくれと思います。